冬のドローン測量で気をつけたいこと

冬のドローン測量は寒い気温と厳しい気象条件によって複雑になる可能性があります。

ドローン測量、UAV測量とよばれるものは、写真測量が基にあります。
写真測量は複数の異なる位置から写真に写っている共通の点を捉え三次元座標を算出します。
ここら辺は他のサイトで詳細な説明がありますので割愛しますが、要するに複数の写真で共通する特徴点をピックしますので、降雪時などの新雪の、のっぺりとした畑などの敷地の測量は難しくなります。
冬の景

新雪時の圃場
新雪

無垢のカンバスそのものですね。
この線内の測量をしたいのですがのっぺりとした特徴がない白のサーフェスです。

ん-ん、どうしましょ・・・。
このままですと、解析ソフトにかけてもフィーチャーポイントがないとエラーが出る可能性がありますので・・・。

ならば、逆のアプローチで特徴がないのなら、特徴付けいたしましょう!

ということで、現場内のカンバスにホイールローダーで落書きを。(現場によっては車両などの乗入が出来ない場合もありますので要検討)
タイヤ跡

ナスカの地上絵的にタイヤの跡で特徴付け。
これで準備は整いましたので、ドローンを飛行させ上空から数枚キャプチャーします。
飛行経路

SfMソフトで解析しましたところバッチリと算出できました。

オルソ画像
オルソ画像
DSM(数値表層モデル)
DSM

3Dモデル
3D
3Dといっても今回は平面部分でしたのであまりよくわからないのですが
タイヤの跡の溝などもリアルに表現されたアニメーションも同時に作成。
空撮アニメ

この日の雪上にはキタキツネの足跡もありました。
冬の景
これも立派な特徴点になりますね・・・