造園の業界でドローンを使ってみる 8

民間のお庭の改修工事で現地調査の時、かつては平板測量で現況の既存物の位置関係を図面に落としていた時代が非常に懐かしいですが、
昨今ではドローンの出現でその現況を押さえることが非常に効率的に行えるようになりました。
MAVIC mini

上の画像のドローンの重量は手のひらに乗っかるサイズで199gと、とても軽くこれですとDID地区(人口集中地区)でのドローンの飛行は通常、地方航空局長の許可や承認が必要になってきますが、
200g未満の重量(機体本体の重量とバッテリーの重量の合計)のものは除かれますので、比較的スムーズに作業ができますが、安全管理に関しては当然の如く厳格に行わなければなりません。
MAVIC mini

この小さな相棒は造園の業界にどのような効果をもたらすのでしょうか。
かつて伝統的な地上測量で行っていたことを、今回はこの小型ドローンで如何ほど効率良く作業を進められるか見ていきましょう。
前述のDID地区では今回の現場ないのですがこの小型のドローンで測量をおこないました。
MAVIC mini

もちろん監視員も付けて安全対策をして実施しております。
計画された飛行パターンで調査区域を飛行いたします。
飛行で得られた画像データーを専用のソフトで解析し飛行時のドローンのカメラ位置や点群データーやオルソ画像を出力します。
カメラ位置

事前に現地の既知の点から点の間を計っておきます。
実測値
上の画像のA点からB点までの距離の実測値は20mでした。
本来ですと現場にGCP(標定点)やCP(検証点)を設置するのですが、今回は上記の実測値をもとに簡略化して進めました。
この実測値を使用し計算されたモデルの同じポイント間に強制的に近づけモデル全体を相対的にスケーリングします。
scale

そしてPC上で仮想の測量が展開されます。
長さを計って竹垣を設置する長さを確認したり
length

現場の高さを測ったり
height1

既存の石組の高さを計ったり
height2

搬出予定の石材の体積を計ったり出来ます。
volume

 

今回の面積や現況の内容では、伝統的なトラバース測量やレベル測量の方が早く済むこともありますが、PC上で仮想測量が行えるので現地で計り忘れの心配もありません。
(ただし写真測量なので、当たり前ですが写ってない場所は計れません)

この後、図面化に必要な手続きをしていきます。
それはまた後程

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