やはり行きつくところは和ですよね!
十勝帯広いや北海道の住宅事情では、洋風の家が一般的ですが、今回は和風住宅のお庭の施工についてご紹介します。
特に、茶庭を中心とした庭造りに焦点を当てます。
本州での茶庭はとても素晴らしいものがあります。寒冷地である、北海道それも厳寒の帯広でのフィルターを通し、茶庭を解釈。
資材も凍害等も影響しますのでつくばいの手水鉢は冬季は凍結で破損しないように撤去しやすくモダンな印象の陶製をチョイス。
施工のメインとなるつくばい周りの造成には、細部にわたるこだわりが必要で、まず、約1年前より石材の選定から始めました。
自然な風合いを持つ北海道産の石を使用し、見た目だけでなく手触りにも配慮しました。
苔や低木は、季節ごとの美しさを楽しめるよう選び、適度な間隔で配置。これにより、訪れるたびに違った表情を見せる庭を実現しました。
庭全体の構成は、シンプルでありながらも洗練された美しさを追求し、茶室へのアプローチを心地よく演出します。
施工中は、施主様と密にコミュニケーションを取り、茶道の伝統を尊重しながら現代的な感覚も取り入れました。
駐車場も兼ねるアプローチはペルラストーン、ドットペイブを配しジャパニーズモダンを体現しました。
着手前から施工中は手作業や重量物もあるため大変な部分もありましたが出来上がるにつれ楽しさが勝ってきて疲れも吹き飛びます。
最後に施工風景もダイジェストで載せます。
駐車場の路盤作り。凍上しないよう深く掘削し転圧を繰り返し強固な路盤を形成。
和風住宅の中に広がる茶庭は、訪れる人々に深い安らぎを与えています。
帯広の洋風住宅が多い中、和風庭園の美しさを再発見し、日本の伝統文化を感じる空間づくりができたことを嬉しく思います。