ゾーニング2

前回からの続きでゾーニングについて

ゾーニングの構成要素

ゾーニング

・メインガーデン(主庭)
・アプローチ
・駐車スペース
・バックヤード
・サービスヤード(裏庭)

上記などが外構の構成要素となります。
お庭は見る楽しみもありますが、機能的で使いやすいプランを立てるようにしたいものです。
さてゾーニングのフローを考えてみたいと思います。

ゾーニングのフロー

 

1.駐車スペース

帯広市 O様邸

特に公共交通機関の乏しい十勝地方では車がとても大切な足となり、生活に欠かせないものです。
以前、人口比率からの女性の軽自動車保有率は日本の中でもここ十勝が上位に食い込むとかを耳にしたことがあります。
ご家庭での車の2台持ちもざらかと。また最近の新卒者はあまり車を持ちたがらないとも聞きますが…。
話が逸れてきましたので面舵いっぱいと。

敷地の中でも大きく面積を占有する駐車スペースは道路幅や住宅の配置から間口を広く確保しなければならないため、最初に考慮することが望ましいと思います。

考えるポイントは

・所有する車の大きさ
・何台分駐車するか?(時に来客用も)
・カーポート(車庫)などは必要か?
・床をどうするか?(コンクリート、アスファルト、レンガなど)

2.アプローチ、門まわり

 

アプローチ

最近の十勝地方の住宅事情ではかっちりとした門はあまり見受けられませんが、門はよく昔から住宅の顔とよばれ、建物や塀との調和、さらには近隣や街並みとの調和も考えなければなりません。
最近の傾向としては、前述のかっちりとした門ではなく機能性門柱やデザイン門柱で表札、ポストなど一体型のものが流行っております。

アプローチは道路から玄関へと導く通路ですから住人や訪問者が心地よく歩ける素材選びや注意をひく樹木やガーデンファニチャーなどにも気を使いたいものです。

考えるポイントは

・街並みや住宅、塀や垣根に調和するか?
・急こう配、段差などがなく安全に通行できるか?
・目に留まる工夫があるか

3.メインガーデン(主庭)

 

メイン

 

主にリビングからの眺めと日当たりに気を使い、ガーデニングやバーベキュー、ティータイム、ガーデンパーティーなどを楽しむため大きくなスペースを確保したいものです。

考えるポイントは

・見る庭か、使う庭か?
・建物からの導線はいいか?
・シンボルツリーや植栽はどうするか?

 

4.サービスヤード

 

物干し

洗濯物干し、物置、ごみ置き場や軽作業などを担うスペース。
勝手口付近に設けますと利用しやすくなります。

考えるポイントは

・物置は必要か?
・物干しは置くか?
・通り抜けできるか?

 

5.バックヤード(裏庭)

 

バックヤード

おもに裏庭は建物や塀などに囲まれた空間が多く北面に属すこともあり日照不足な空間でもあります。
植栽する場合、半日陰に強い植物を植えるなど、また大きくならない樹種などを考慮しますが、条件が限られてきますので、
防草シート布設の敷砂利、タイル、レンガなどのドライエリアとすることも選択肢のひとつです。

考えるポイントは

・排水や日当たり植栽の条件は?
・隣地との目隠しは必要か?
・見ることが主体か?

次回は敷地条件にあわせたゾーニングのケーススタディを考えてみたいと思います。

只今絶賛お庭の相談会実施中です。

お庭の相談予約フォームはこちら>>