大徳寺の飛石、七五三
料亭の室内庭園の設計と施工依頼がありまして、
その時に施主様と初めてお会いしまして、どのようなものを作りたいのかをお聞きしましたところ、大変飛び石にこだわりをお持ちになられ、特に京都の大徳寺を大変に好まれ、
大徳寺の真珠庵の飛び石の打ち方を何が何でもやりたいとのことでした。
施主様は大変味にこだわりをもたれ、厳しい方です。
当然中庭や玄関にも相当のこだわりを持たれておりました。
その飛び石の打ち方が「七五三」という打ち方です。七五三は祝儀に用いる数ですが、美的感覚からも非常に美しい配置ができる数で石組みや、飛び石の配置に用いられる数です。飛び石を据える事を造園用語で”打つ”といいます。
七五三打ちのスケッチ
大徳寺の真珠庵が期日を限っての特別公開のため、いつ行っても拝観できるわけでもなく、また文献や書籍も詳細な真珠庵の七五三打ちの写真を探すのに一苦労しました。