地下支柱
この様な植樹スペース
に樹木を植える際、根が張るまでの2~3年は支柱をする場合があります。通常竹であったり焼き丸太だったり、
ときにはワイヤーであったり1本の支柱や鳥居型やピラミットみたいな八つ掛け支柱など多種にわたりますが、公園やお庭で皆さんもきっと目にしたことがあると思います。
今回のケースは桝に広さの余裕が無かった事で地下支柱というもので対応しました。プレート状の羽みたいな物の上に樹木の根鉢を乗せています。そのあと良質な黒土で埋め戻します。
また、庭の構成や周辺の状況により既に植えてある樹木が移植が難しく
現状の地盤より嵩上げになる場合、そのまま深く埋め立てると酸欠などで
枯れてしますので特殊な工法で対応しました。幹の周りには新鮮な空気や水分が根に届く様に特殊なパイプを廻します。
同様に根の先端部あたりにもそのパイプを数本立ち上げ、水はけがよくまた保水性も兼ね備えた土壌を入れ、その上に良質な黒土で埋め戻します。こうすることで地上部の通気口から新鮮な水分や空気が地下にいきます。
今回は池が既存の樹木に隣接し石積みで嵩上げ作りましたので、この様な処置を施しました。今回は普段、目に触れない地下の部分にフォーカスしました。実に技術とは常に革新があり、スピードもはやくうかうかしてると取り残されてしまいます。常に学ぶ姿勢と過去の歴史や文化を大切にし、また変革をしていくということが重要だと思います。
弊社の理念に”旧き良き伝統と新しい技術”ということがあります。温故知新の精神でこれからも邁進したいと思います。